歴史

キャットフードの歴史

キャットフードとは、その名の通りに市販されている猫用としてつくられた飼料であり、数多く販売されているペットフードの中で猫の成長や健康維持のために特化して生産されている商品です。
今ではあたり前となっている市販のキャットフードの歴史を探っていきましょう。

日本では、つい最近までは猫まんまと呼ばれている人間が残した味噌汁を残り物のご飯にかけて猫に食べさせるのが一般的なスタイルでした。
飲み物も人間用の牛乳をそのまま与えていましたが、実は人間と同じ食べ物は猫の体には合わないもので、そのような餌をあげ続けていれば、大事な猫ちゃんを早死にさせる大きな原因となってしまいます。
もちろん昔はそれを知らずに、良かれと思って人間と同じ食べ物を与えていたので仕方がありませんが、現在ではそれが良くないことだと多くの飼い主さんが理解して、猫専用のペットフードを与えるようになりました。

そんなキャットフードの歴史は、今から150年前にはじまったと言われています。
しかしその当時はその前から登場していたドックフードをそのまま猫にあげていただけで、猫専用のペットフードが発売されるようになったのは20世紀に入ってからです。
犬と猫は人間よりも体格が似ているから同じものをあげても大丈夫ではないか、ということで同じ餌を与える人もいたようですが、猫と犬で必要な栄養素は異なることに気づき、1960年に入りようやく猫用のマグロの缶詰が発売されました。

この頃になると日本でもワンちゃんにはドックフードを、猫ちゃんにはキャッフードを与える人が多くなり、現在では室内で猫や犬を飼うペットブームとなっていて、昔のように人間のご飯の残りをそのまま猫ちゃんに与える人はほとんどいなくなりました。

このように市販のキャットフードが発売されたのはほんの一昔前で、それ以前は犬用のペットフードを与えたり、人間のご飯の残りを与えているが一般的となっていました。